しずずん読書記録

今まで読んできた小説・漫画の紹介、書評

看護師目線からのおすすめ医療漫画!

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こんにちは、しずずんです♪

みなさん医療漫画って読まれますか?難しい、とっつきにくいと思う方もいらっしゃるかもしれません。私は看護師をしていますので、医療漫画大好きでよく読みます。医療漫画は専門用語が多く、医療関係者でなくては難しい時もあるかもしれませんが、用語解説は必ずありますし、リアルな現場がどんなものなのかを知ることができます。また、感動、絶望など、現実に起こっていることもたくさん題材にされていますので、考えさせられる事も多いという事が魅力です。

その中で特に面白いと思った2つの漫画を今回はご紹介します!

 

Nsあおい

こしのりょう先生の漫画です。この漫画の主人公は、タイトル通りのNs、あおいの奮闘記です。様々な場面をナース目線で書かれた漫画で、ナースとしてどう考えるか、どう行動するか、どう思うかなどが描かれており、共感出来ました。

あおいは、ある時、患者を救うために気管挿管という越権行為をしてしまいます。それがもとで病院をとばされ、違う病院で働くことから始まります。体裁を気にする幹部、頼りないDr、そんなしがらみのなか戦う姿はとてもかっこいいです。

また、患者さん思いのあおいを見て、初心にかえる機会になります。日ごろ忙しく、時間が経つにつれ忘れてしまう「患者さん第一の看護」を思い出させてくれますので、医療関係者が読んでも心に響くものがあると思います。もちろん、医療関係者以外の方が読んでも、医療ってこんな現場なんだなーとか、看護師ってこんな仕事しているんだなーと思える漫画だと思います。

 

Drコトー診療所

山田貴敏先生の漫画です。ドラマ化もされて人気ドラマとなりましたね。ドラマでは吉岡さんがコトー先生役をされていました。

このお話はコトー先生が主人公で、離島医療をテーマにした漫画です。離島では、慢性的な人材不足、機材不足などの環境面が不十分ななか、一人のDrがなんでも診る、「総合医」の知識が求められます。しかし、高齢者や貧しい人が多いので、なかなか裕福な生活もおくれません。そんな環境的にも人材的にも不十分ななか、コトー先生と看護師、星野さんと二人三脚で離島医療をこなしていくストーリーです。

コトー先生の確実な医療技術と、優しく熱心な性格がなによりの魅力です。こういう人じゃないと、閉鎖された離島になじむのは難しいのかな、とも思います。島民とのトラブルや絆などを交えたたくさんのエピソードが面白く、心温まるエピソードばかりです。

また、看護師の星野さんも、とても勉強熱心で、漫画の中でどんどん成長し、コトー先生の右腕へと育っていきます。その星野さんの姿を見ても、同じ看護師として見習わなけばいけないな、という気になります。看護師が一人だからこそ、責任は重いし、先生と同様、島民の信頼が必要不可欠だし、難しいと思います。看護師は知識が求められる反面、一番大事なのは患者さんとの信頼関係を築けるかどうかです。そこが出来ないと、いくら技術がすごくてもいい看護師とは言えません。その点星野さんは、島民からの信頼も厚く、先生からも信頼され、「看護師の鏡」ともいえるのではないでしょうか。そんな風に育つ星野さんの成長過程を見るのもこの漫画の面白さの一つと言えます。

さらに、コトー先生と星野さんとの恋愛も見どころの一つです。二人とも不器用で奥手なので、惹かれているのは分かりつつ、なかなか進展しません。最後は結ばれるのか、どうなのか、そこも必見です。